ハンドメイドを始めて、早い段階で考える疑問が「マネはどこまで大丈夫なのだろうか?」という疑問だと思います。
この記事では、人の作品のマネについて考えていきます。
マネとは何をいうのか
マネとは、何かに形を似せることです。
- 市販のバッグを見て、外見を似せること。
- ネットで見た作品をパクること
- 家にあるバッグを解体して型として使う
このようなマネはハンドメイドを始めたばかりの誰もがやったことのあることだと思います。
ハンドメイドを始めたころは本を買って、型紙に合わせて作ったり、何かをマネして作ってみたりします。
個人的な使用が目的の場合はそれでよかったかもしれません。
しかし、ハンドメイド販売を目的として作る場合、話が変わります。
どこまでマネなのか?
よく「マネはどこまで大丈夫なのか」という話があります。
どこまでってなんでしょう?
何割って話ですか?
じゃあ、1割ってなんですか?
マネにどこまでとかどれくらいとかはありません。
自分がマネしたと思えば大丈夫じゃないですよね。
相手がマネされたと思えば大丈夫じゃないですよね。
もちろん完全にオリジナルだと思ってもかぶる部分は必ずあります。同じ用途のものであれば当たり前です。
そう考えた時点でどこまでとかではないのです。
マネして大丈夫なのか?
私は法律家ではないので確実なことは言えません。
人の作品をマネして良いはずはありません。
しかし、現在自分の作品に対して権利を求めるのは難しいのが現状の様です。
アクセサリーやバッグ、ポーチなど量産を前提とした実用品は著作物として認められません。
ただ、著作権に引っかからないからといって、人の作品をパクったり、真似したりするのはコンプライアンス的に問題があります。
これは個人のモラルの問題ですね・・・
もちろん、デザインなどを意匠権や商法権の申請・登録を行えば権利を得ることはできるようですね。
マネに価値はあるのか
では、マネした作品に価値があるのでしょうか?
実際問題、マネした作品でも売れます。
例えば形状をマネして柄だけ変えた作品を売ってみれば売れます。
むしろ、そんな作品が世の中には溢れています。
ミンネを見ても、これ同じじゃないの?って作品がたくさんあり、どっちが先かなんて本人同士にしかわかりません。
マネしてるということは、その作品が良いと認めているのだと思います。
マネした作品を個人的に使用することが悪いとは私は思いません。
それは作家がお客様のニーズに応えられない部分があったからですから。そのニーズとは価格や色、柄かもしれません。
しかし、マネした作品を売るというのはどうゆう考えなのでしょうか?
売るという行為をしている以上、お金が目的となると思います。
これは売れてるみたいだからマネしてお金が稼ごう!そんな考えたのでしょう。
そんな付加価値のない作品に価値があるとは私には到底思えません。
作家としてのプライド
お金を稼ぎたいのであれば方法はいくらでもあります。
あんまり売れないようなら、ハンドメイドよりもアルバイトした方がいいかもしれません。
ハンドメイドでお金を稼ぎたい人は、自分の作品を多くの人に知ってもらうと同時にお金を稼ぎたい人が多いのではないかと私は考えています。
オリジナルではなく、誰かのマネをした作品を売るのであれば、作家としての想いはどこにあるのでしょうか。
自分の作品にプライドを持って売ることができるのでしょうか。
ただ、お金を稼ぎたいだけならあるアルバイトをオススメします。
まとめ
- 個人的な使用を目的として使用する場合、他者のデザインから勉強するのはそこまで悪いことでないように思う
- 販売を目的とする場合、その尺度に関係なく、真似であり、どこまでとか、どれくらいとかはない
- 現在、商法権などを申請・登録しないかぎり、権利を守るのは難しいようである
- 真似した作品であっても売れないわけではないが、作家としてプライドの感じられない行動であるように思われる