ハンドメイドの作家の皆さんはどのように原価を出しているのでしょうか?
原価は売値を決める上ですごく重要な要素です。原価をしっかり決めることができなければ、売っても売っても利益が出なくなります。
この記事では、ハンドメイド商品の原価の考え方についてご紹介します。
原価とは
原価とはその商品を作る上で必要となった価格のことを指します。
基本的には製品1つ作るのにいくらかかったか。を指します。
既製品の商品とかでも、この原価を基に売値を考えています。
この商品は5000円で売りたい。原価率30%以下にしたい。じゃあ、1500円以内の原価で商品を作りましょう!
といった感じです。逆のパターンもあります。
原価が1500円だから、5000円で売ろう!といった感じです。
ハンドメイドの場合、原価から売値を決めることが多いかもしれませんね。
では、原価にはどんなものが含まれるのでしょうか?
えっ?!材料費でしょ?
って思った方、少し危険かもしれませんよ?
材料費などの製造原価
製造原価は俗に言う材料費ですね。
いくらのパーツを何個使ったからいくら!
そんな感じです。
では、生地ではどうでしょうか?
生地を100cm×100cm。¥1000円だったとします。
33×33cmのパーツなら計算上9枚取れるはずです。でも、実際は相当うまく切らない限り取れないと思います。
そうです。どんなものでもロスが出ます。歩留まりとかって言いかたをしたりもしますが。
どれくらい使えない端材が出てしまうのか。その捨ててしまう分もしっかり製造原価にのせる必要があります。
では、材料費以外の原価とはなんなのでしょうか?
諸経費を含めた売上原価
材料費以外の原価。それは諸経費です。
商品を作るために、ハサミやペンチは使いませんでしたか?
電気つけて作業しましたよね?
材料買いに行く時に電車乗りませんでしたか?
人によっては、「そんなの大したことないじゃん。商品と関係ないし…」
と言う人もいるかもしれません。
では、その交通費は誰が出してくれるんですか?お小遣いからですか?
これらの経費は立派な原価です。
例えば、生地に線を描くチャコペンは一度買ったらしばらく使えます。
では、実際に何個の商品に使えるのでしょうか?
ハンドメイドするために使った電気代は月いくらかかって、何個の商品を作れたのでしょうか?
作成した商品の数である程度出てきます。
概算でいいので出してみましょう。
それら諸経費を原価に載せないで、製造原価のみで商品価格を決めてしまうと、商品一個一個は利益が出てるように見えますが、トータルで見た時に利益が出てないかもしれません。
要するに売上原価とは商品作製にかかった全ての原価をいいます。
この売上原価を基に商品価格を決めることが重要です。
まとめ
- 原価は商品一個あたりを作製するのにかかった価格
- 原価は材料費だけではない
- 諸経費を含めた売上原価から商品価格を決めることが重要